本文へスキップ

成人自閉症スペクトラム・発達障害の改善はミュゼアルディ

アダルトチルドレンと発達障害

アダルトチルドレンと発達障害の関連

アダルトチルドレン(AC)という言葉を耳にすることが増えてきました。さすがに今は「子供のような大人」と思っている方は少なくなってきたようですが、(当たっている面もあります)カウンセラーのホームページをグーグルやヤフーで検索し、「アダルトチルドレン」+アルファの検索で上位に出てくるところだから安心だろうとカウンセリングをお受けになる方が多いようです。(ありがたいことに、ミュゼ山手心理相談室もその対象に少し入っていますが)

アダルトチルドレン 発達障害  アダルトチルドレン 発達障害   アダルトチルドレン 発達障害

実際には、アダルトチルドレン(AC)という病名は存在しません。ですから精神科や心療内科で

『私はアダルトチルドレンでしょうか』

と質問しても、うつや不安症(不安障害)あるいは境界性パーソナリティ障害という病名が伝えられるか、
「答えようがない」という回答が返ってくることが大部分です。医師によってはアダルトチルドレンの可能
性に言及をされることもあるのですが、割合でいくと圧倒的に少ないようです。

アダルトチルドレンというキーワードは、1970年代の終わりにアメリカで社会福祉援助などケースワーク
の現場の人たちが使い始めた言葉だといわれています。

もともとの意味は

「アルコール依存症の親がいる家庭で、親が親として機能しない機能不全の状態で育てられた方」

ということなので、一般的には両親や家庭環境に恵まれなかったため、こころや生活作法などに問題を抱え
て育ってしまった大人たちをそのように呼んでいるのです。


アダルトチルドレンという”判断”は医療機関でなければできないわけではありませんので、多くのカウンセ
リングルームやスピリチュアルで

「当カウンセリングルームはアダルトチルドレンを専門にしています」

「アダルトチルドレンを一瞬にしてバスターし(取り除き)ます」 
                    

というキャッチフレーズを掲げておられます。


ところが、「アダルトチルドレンがいつまでたっても改善しない」ということで当相談室にお越しいただく
方の多くが、アスペルガー症候群やADHD・LD(学習障害)などの発達障害(最近では”自閉スペクトラ
ム症”と呼ぶこととされています)を見逃されている
のです。

いうまでもないことですが、発達障害は「先天的な脳機能の弱さ」です。アダルトチルドレンの場合でも、
虐待やネグレクトによって同じような症状になることがありますが、一般的には「毒親との決別」などアダ
ルトチルドレン特有の改善方法を用います。

「先天的な特性」と「生まれてから取得できなかった愛情やソーシャルスキル」の改善(向上)方法は、似
てはいるのですが、実際にはまったく違うといっても過言ではありません。先天的な特性を持つ方に対して
「あなたの両親を許しましょう」とカウンセリングすることは、無意味なだけでなく多くの弊害を生じるケ
ースがあることをご理解いただけますでしょうか。


医療機関での治療(主に投薬になります)の場合でも同様なケースがあります。発達障害を並行して対処し
なければならないにもかかわらず、二次障害として表出するうつや不安症に対してのみ対応していることも
あるようです。


残念なことですが、検索上位にランクされるカウンセリングルームでもAやS・Kという療法所(大阪では
ありませんが)からはかなりの数の方がセカンドオピニオンにお越しになっています。多いご相談は

★効いていないと感じるのに催眠ばかりかけられた。

★認知行動療法が難しすぎて理解できない。

★毎回「自由にお話しください」といわれても話すことは特にない。

★アスペルガーだから医者に通ってくださいと見離された。

などです。

山手心理相談室にお越しいただいた場合でも、症状が重すぎたり、すでに離婚や退職が決まっている場合な
ど手の施しようがないこともありますが、発達障害をある程度楽にすることで、これからの人生を前向きに
生きるようになることは可能です。(服薬とカウンセリング・sstは車の両輪です)

*発達障害をお越しいただいたその場で判断することはできませんが、ある程度の傾向はお伝えしています
ので、興味をお持ちになられた方は電話(06−6180−6280)またはメールでご連絡ください。