もともと「家族」に恵まれなかったアダルトチルドレン(AC)にとって結婚・出産・育児はとても重い課題だ
といえるでしょう。
「親との関係」はもちろんですが、自分が親になることに関してもそうです。
アダルトチルドレンの回復は、発達障害等の併発がなければ自分の親と向き合うことから始まります。機能不全家
族の中で成長し、その影響を受けたアダルトチルドレンにとって、親であり家族は存在そのものが心的外傷である
ともいえます。両親の話題に触れると、過剰な嫌悪を示す方も珍しくありません。
親とはいってもいわゆる「毒親」ですから、断絶状態にある場合はまだマシですが、そのままではアダルトチルド
レンという状態からの回復は難しいと考えられます。
また、アダルトチルドレンのままで結婚したり、子供を持つという行為もある意味では危険です。
自分が親から「生きる知恵」を教えてもらっていませんから、子供にどう接していいのか分かりません。実際、
アダルトチルドレンは親から子へと世代間連鎖が起こりやすい傾向があります。
世代間連鎖を食い止めるためには、自分自身が家族を持つまでに一定のスキルを身につけることが必要です。その
ためにベストな方法は「親代わりを見つける」ことでしょうか。
パートナーのご両親が教えてくれると良いのですが、それもうまくできない場合にはマナー教室や料理教室などで
スキルを身につけるようにしましょう。
もし、それらの教室でもコミュニケーションがとれない状態なら、一度ミュゼをお訪ねください。ミュゼではアダ
ルトチルドレンの方のために「初歩の初歩」から社会的スキルを身につけるお手伝いをさせていただきます。
発達障害(アスペルガー症候群・ADHD・ADD・LD・学習障害)の方については、スキル習得方法が違って
きます。アダルトチルドレンとの区別がつく施設を選択しましょう。
(詳細は
SSTサイト をご参照ください)