アダルトチルドレンとアスペルガーという概念は、本質的には全く別のものです。
☆アダルトチルドレン:機能不全家庭(両親の不仲・離婚、貧困、育児放棄など)で育ったことにより、
成人してもなお内心的なトラウマを持つ、という考え方、現象、または人のこと
をいいます。
☆アスペルガー症候群:社会性・興味・コミュニケーションについて特異性が認められる発達障害という
範疇に含まれます。
この両者が、間違えられることなど本当にあるのでしょうか。
誰でもそう思います。
しかし、比べてみるとどうでしょうか。アダルトチルドレンに多いのが、白黒思考(〇か×か・1か0か)
という考え方です。そのほか、人間関係での極端な好き嫌い、パワーゲーム思考(対等な関係ではなく常
に相手より上か下かを考える)、結果をすぐに求めすぎて待つことを知らない、楽しみ方を知らない・・
などが該当します。
一方、アスペルガー症候群の場合は、興味の対象に対する偏執的ともいえる水準での集中や自分の興味のな
い分野に対しての忍耐力の弱さなどがありますが、これが「好き嫌いの激しさ」「白黒思考」とあまり差が
なく表出されてきます。
アスペルガー・アダルトチルドレンと感情
たとえば、感情の出し方一つにしてもそうです。本来「感情」は脳内(心の中)には沸き上がってくるモヤ
モヤとしたものに「名前」を付ける作業です。それが、「楽しい」という感情がないのか、分かっていても
表現できないのかという違いはあっても、周囲からすれば「感情が理解できない」という範疇に入れられて
しまうということです。
アスペルガーの方は、例えてみれば「感情」というものというのを知らずに「作る」ものと思っていて、
アダルトチルドレンの方は「感情」は分かっているが「表現」できないということでしょうか。
でも、どちらもそれが「楽しい」かどうかではなく、周囲の人が楽しそういしていたら、それに合せないと
いけないという感覚なので、過剰に反応して楽しめないという点では同じことなのです。
極端な場合、生まれながらには通常の脳構造を持っているのに、成長過程でまったく「感情」を失ってしま
ったというケースもあるくらいです。
一般的にはアダルトチルドレンかアスペルガーかという判断でさえ数か月必要です。
成人になって「アスペルガーの傾向がある」と言われたとしても、改善できるケースは少なくありません。
時間は必要ですが、ぜひ一緒に頑張っていきましょう。
<アスペルガー・新型うつの真実とカウンセリングの受け方>ご購入。
面談・出張相談
大阪府(堺・藤井寺・豊中・茨木・高槻・摂津・吹田・東大阪・大東・柏原・泉南・松原・枚方・箕面・池田・泉大津・泉佐野・寝屋川・和泉・河内長野・富田林・羽曳野・八尾・箕面・大阪狭山・交野・守口・門真・高石・岸和田・貝塚・阪南・泉南・四条畷市)および兵庫県・京都府・奈良県・神戸市・尼崎市・西宮市・芦屋市・生駒市・京田辺市・宇治市)
その他地域はご相談ください。